もちろん、チェ・ゲバラの話・・・ではない。
雨、である。最近の驚異的な集中豪雨、通称「ゲリラ豪雨」のことだ。
日本の屋根は、あんな雨には耐えられなくても不思議じゃない。
ホリエモン氏の「想定内」は流行語になった。
逆に最近の「想定外」は、どうも非難されているような感じ。
しかし、殆どのモノには想定があるのは当然のこと。
そしてその「想定」は、過去のデータから作られるのが普通。
今は、この「過去」をどこまで見るか、が議論のマトのようだ。
話を戻して、チェ・・・もとい、この想定外の雨。
あらゆる屋根の材料は、雨漏りがしないように、テストをして製品化されている。
ポイントは、この「テスト」。
テストをするってことは、想定があるってこと。
この想定を超えれば、雨が漏っても(技術的には)仕方が無いのが実情。
建て主さんから見ると、複雑な思いを持たれるかもしれないが、こればかりはどうしようもない。
事実、大手サッシメーカーの高い水密性能、
つまり雨の入りにくいアルミサッシの隙間から雨が入り込んだ実例がある。
製品にも取付工事にも、なんのミスも無いケースで、である。想定を超えた雨風だからこそ起こったこと。
自己弁護しているのでは?との誤解を恐れず言うと、
雨漏りの可能性はゼロではないと考えるのが、この多雨の国、日本に暮らす宿命。
ましてや、今まで体験したことの無い雨の降り方が珍しくなくなってきた現在は、さらに、である。
雨漏りなんて誰もおこしたくない。
建て主さんが嫌な思いをするのは当然のことだし、お叱りを頂くことになる上に、
10年以内で施工が原因なら、法的にも自腹を切って直しに行かなくてはいけない。
だから、プロとして、などという高尚なことを言わずとも、どんな作り手でも、雨漏りしないように努力する。
それが当然のことなのだが、雨漏りをしないように努力することと、
だから雨漏りなんてあり得ないという考えで暮らすことは、そのまま繋がらない。
絶対雨漏りしないなんて「安全神話」である。
10年なんてアッという間だし、古い家は殆ど全部、雨漏りしてるし。
結局は、住まい手が家をかわいがってあげる必要があるって話だし、
かわいがってあげれば、雨漏りしてる家も長持ちしてるって話。
と、心構えの話はともかくとして、
ゲリラ豪雨による雨漏りって、法律上の保証対象になるのかしらん?と、最近の疑問。
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