皆さんご存じの通り、世の中には多種多様なアプリケーション、いわゆるソフトがある。
そして、使い方が簡単なモノと、複雑なモノがあるのも、またご存じの通り。
さて、この『簡単』なモノの特性は、というと。
単にソフトの作り方が上手でない、というインターフェイスデザインの問題もあるのだが、それはオイトイテ。
ナンのことはない、出来ることを少なくしてあるのだ。
多数派が使うものに出来ることを絞り、少数派のオタクがするような事は相手にしない。
出来る事を少なくしてあるから、理解もしやすいし、操作もしやすい。
つまりは『簡単』なのである。
で、まいどの家造りの話。
家造りは、難しい方のソフトどころではない複雑さである。
そういう建て主の苦労を少しでも減らす努力をしているトップランナーがハウスメーカーさん。
これは客商売としては当然のこと。
お客さんが良い思いをするからこそ、求めて貰えるのだから。
まあそういう意味では昔ながらの棟梁に頼むのが一番楽か。
昔は「土地はここ。予算これだけ。頼んだよ、親方!」だけで家が出来たのだから。閑話休題。
ここで思い出して欲しいのが、最初に書いたソフトの話。
『簡単』であるということは、出来ることが少なくなっているってことでもあるのだ。
設計屋に頼むと、メーカーさんよりかは苦労する。
もちろん『手間無しで全て任せます』と頼まれたら、
建て主さんでないと決められないことだけ決めて貰って(これはメーカーさんと同じ)
後は、こちらで済ませてしまうなんてことは簡単なこと。
でも、手間の掛かる家造りってのは、『簡単』な家造りより、遙かに選択肢が多いでもある。
デメリットどころか、より満足度の高い家造りである、と思っているワケだ。
だから、設計屋は、建て主さんと一緒に作る、つまり建て主さんにも手間を掛けて貰う、
という客商売としては少々ナンセンスなやり方になる。
問題はこの姿勢を建て主さんがどう思うか。
THAT IS A QUESTION!!
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