いろんな機械が改良され続けている。

 冷蔵庫しかり、エアコンしかり、パソコンしかり。

 例えば「寒いから買う」ストーブ。

 そいつに、タイマースイッチ、温度調整機能、安全停止装置、は序の口で、

 掃除しろだのメシ食わせろだの、ピーピー言うようになったが、これを「便利でっせ!」とPRする。

 そのうち、マッサージしろだのコーヒー入れろだの言いそうな気がしないでもない。

 

 色々なモノが便利になっているが、良いことばかりじゃあるまい。

 便利になった分だけ部品が増えているってことだし、部品が増えれば内部が複雑になる。

 複雑になればなるほど寿命が短くなるってのが当然だと思うのだが、そういう視点がない。

 たとえば計算をする道具だと、昔はソロバン、その次計算機、そしてパソコンとなる。

 ソロバンなんか「お爺ちゃんの使ってたヤツ」ってぐらい長持ちしたし、計算機でも15年は楽に使える。

 さてパソコンは?

 

 寿命だけでなく、故障も複雑になれば普通は増える。

 火のないところに煙は立たないはずなのに、

 便器は火を噴く、洗濯機は火を噴く、と電気のあるところ煙が立つ時代である。

 それに、昔の機械は少々のことなら直せたし、たとえ直せなくったって故障の原因ぐらいは分解すれば解った。

 ところが今の機械は、分解しても何がナンやら複雑怪奇なだけで、結局メーカーさんのいいなりになるしかない。

 

 どのような機械であろうと設計寿命、いわゆる消費期限があると思うのだが、これが解らない。

 メーカーさん、カタログに良いことだけ書くのは止めて、小さな字でも良いから設計寿命を書いて下さい!

 などと私ごときが言っても聞いちゃくれないから、買う方が自分で考えるしかないのだろう。

 シンプルであればあるほど長持ちするのは、多分間違いない。

 そろそろ、増え続ける機能と寿命や故障のバランスを考えてみてもよい。

 こりゃいいやって機能より、こんなモン使うのかいなって機能の方が多いのはパソコンだけではあるまい。

 

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