設計屋に興味はあるもののアリジゴクに見えて入りにくいって方々に対策を伝授。

 などと大層な話ではないのだが。

 

 高級ブランドショップの店員さん達がアリジゴクのごとく、

 「一歩足を踏み入れたら絶対逃がさないわよ〜!!」と思っているかと言うと、そんな訳はない。

 そんな姿勢で商売していたら売れっこないし、買ってくれなかったことをイチイチ気にしていたら身が持たない。

 入ってきたお客さんにサッと寄り添うのは、要望・質問に即応出来るようにであって、逃がさない為ではない。

 

 設計屋だって同じである。

 どこまでがサービス(=営業努力)の範囲か、は設計屋ごとに違うが、結果として仕事にならなかったとしても、

 そんなことイチイチ気にしていたら身が持たない。

 「相談」だけで終わってしまうことなんて珍しくないし、

 そうやって自分に合う相手を探すのがベストってコトを知っているのだから。

 と、理屈で説明されても入りにくいのは変わらない、とは思うのだが。

 

 対策としては、少々の勇気と適度な図太さを持つこと。

 そして、アリジゴクガードとして、すぐに買う(依頼する)気が無いことをアピールすれば良いのである。

 「色々な設計屋さんに会っているところなんです。」とヒトコト言えば、その方の意図が解る。

 無理強いはしないし、そこで無理強いするような設計屋は、二度とアプローチしなければよいだけの話。

 入った途端に敷居が高くなって出にくくなる、などという設計屋は、それだけで失格だと思う。

 

 本当の敷居、つまり簡単には戻れなくなるラインは、「契約」なのだから、

 そのラインまでの自分の心の中だけの敷居など気にするのは勿体ない。

 なんたって一生に一度の買い物。

 話を聞きに行くだけだから情報誌を買うほどの金すら掛からないし、コーヒーの一杯も出してくれるさ、

 ぐらいの図太さを持ち合わせても、良いんじゃないでしょうかね。

 

敷居1
説明不足