便利な世の中になったモノである。なんの事はない。今、眺めておられるパソコンの事。
「いんたーねっと」という得体の知れない世界が出来てしまって、いろんな事が簡単に調べられるようになった。
建築の情報も、各種天下り団体や星の数ほどあるメーカーさんのページ、研究者や施工者さんのもあれば、
設計屋の駄文まであって、その上に、一般の方々の家造り日記や質問コーナー等々クサるほど有る。
ちょいと調べるには便利なモノで、設計屋も多用する事になる訳だが、問題はその中身。
玉石混合とはまさにこのことで、見た情報が玉なのか石なのかを見極めるのが大変なのである。
たとえ専門家の意見でも、実験等の客観的データがある意見もあれば、
師匠にそう習った・学校で教わったってだけのものも、経験に基づくだけの意見も、単なる思い込みもあるわけ。
発信するのが簡単なだけに、情報の価値が解らないという状況でもあるのだ。
お金を出して買う本ですら、本ごとに内容が違うのだから、タダで読めるものなど推して知るべし、である。
専門家でも発信には抑制が掛かる。つまり教科書的な意見は書きやすいが、
微妙な部分は、どのような誤解を招くかも知れず書きにくいのだ。
企業のページは広告でしかないから、偏っているのは当然だし、天下り団体は差し障りのない事しか書かない。
だからといって一般の方々のページが信用できるかというと、
個人の価値観に基づいた個別のケースでしかなかったり、
裏付けもない「なんとなく」の意見だったりするのは、当然のこと。
つまりは、この駄文も鵜呑みにしちゃいけないってことデスよ。
誰しも「判断」するために「情報」を集める訳だが、もっとも大切で、且つ、難しいのは「判断基準」なのだ。
それが曖昧だとネットの存在で「情報」は増えたものの、結局は「判断」出来ずに迷いの元となるだけ、
なのが情報社会。
選び方2
|
手段と目的
|
|||||||