どうやって依頼先を選んだら良いのか解らない!という方が多いことと思う。

 大きく分けて、設計事務所や工務店・大工さんといった規模の小さいところに頼む場合と、

 ハウスメーカー・地域ビルダーという組織(企業)に頼む場合の二つになるが、

 建て主の立場として、選ぶ時に考えるべきことが違うのは当然のこと。

 

 まず、規模の小さい場合は、ともかくピン!と来る相手に出会うまで様々な人に会う事である。

 何にピン!と来るかは人それぞれ。

 建物の設計やデザインに心打たれる人もいれば、心意気や親切さなどの人柄に惚れる場合もあるだろう。

 冗談が上手い、でも、ウマが合う、でもよいのだ。

 

 家を手に入れるのは、清水の舞台どころか通天閣から飛び降りるぐらいの覚悟が必要なモノ。

 その覚悟をぶつけるのに値する「ピン!」に出会うまで探すことが一番大切なこと。

 そして、そこにこそ一番エネルギーを注いで欲しい。

 

 住宅展示場には行きやすくても、大工さんや設計屋に会いに行くのは少し気が引けるという気持ちはよく解る。

 しかし、家造りが好きな大工さんや設計者は、一番それを待っているのだ。

 頼む相手を選ぶのが何より難しい事は専門家もよく解っていることだから、遠慮することはない。

 そりゃ何日も居座って仕事が出来ない、なんてことになるとよろしくないが、

 良識の範囲で話を聞く事はプロの方が待ち望んでいること。

 

 住宅展示場で簡単に済ませず、抵抗感のあるところをガンバって会いに行く人が

 少しでも増えることこそを願っているし、たとえ自分の仕事にならなくても気にしない。

 家造りが好きな「ピン!」とくる誰かに出会って貰えれば、それだけで良いのである。

 

 ついでに言うと、色々な立場の専門家に直接会って話をすると、テレビのCMやネットなどで得られる

 アヤフヤな情報より、地に足の着いた判断基準が自分の中に生まれる、ような気がする。

 

ココロガマエ
選び方2