快適な家にしたいのは、どなたも同じこと。さて、快適さの為には何が必要なのか。

 使い勝手?フンフン当然。風通し?それももちろん。

 とまあ、このあたりは、簡単に解って貰えるのだが、ことデザインになると、

 快適さとは関係ないと思っておられるのか、トーンダウンする。

 しかしながら、カタチや色が人間の心理に影響するのはプロの常識。

 マク○ナルドのインテリアは「食欲が湧いて、かつ、長居させない」という

 コンセプトで作られているのだ。

 

 使い勝手や風通しが大切なのと同じように快適さにはデザインも大切ってことを知って欲しいのだが、

 これがなかなか世間に通じない理由は多分こうである。少々「建築家の舌」っぽくなるが。

 おそらく「感覚」というのを意識することが少ないのである。

 マク○ナルドで、食欲が湧いているのは、朝飯を食ってないからで、色なんか関係ないってのが世間の認識。

 

 もちろん、満腹のヒトに食べさせるのは、いくらマク○ナルドでも無理。

 バーガー二つにポテトにドリンクを選んで、もう一つ頼もうかどうか迷っているヒトに、

 「ナゲットも」と言わせるのがインテリアの力ってことになるのだが、それをインテリアが理由とは考えない。

 ついでに言うと、満腹のヒトがマク○ナルドから出たくなるのもインテリアの力。

 その影響を認識しないから、「デザインなんて、どうでもええ」ってなセリフが出てくる。

 で、上手に人間の心理をコントロールするプロに操られるってわけ。

 ウナギ屋の前でニオイに惹かれた事があるかと思うが、

 あれも、一種のデザインである。

 

 世間には、色や形やニオイといった感覚に影響するモノが溢れている。

 その中で、自分がどう感じているか、少々意識してみてはいかが?

 

闇鍋状態
コマーシャル菌