省エネがブームである。

 住宅でも、国は省エネ住宅の普及に躍起である。

 最近の省エネ住宅は、いわゆる高断熱化などというレベルの話ではなく、

 ハイテク機械満載による省エネへと、国とメーカーさんがタッグを組んで誘導しているように見える。

 それは一つの時代の流れだとは思うので、基本構想にイチャモン付ける気はないのだが、

 相変わらずの情報隠しがありそうな気配。

 

 単なる便利ハイテク機械は、

 ウォッシュレットでも、食洗器でも、壊れたからといって住めなくなる訳ではない。

 ところが、省エネ用ハイテク機械はライフライン、

 つまりは生命線で、それが無ければ、その家では生活出来ないという代物。

 お湯が沸かず風呂に入れない家では、一般的な人達は住めないのだ。

 そして、これらの機械は必ずいつか壊れる。

 ハイテク機械は交換費用もハイ。

 近所の銭湯は軒並み廃業。

 

 つまり、高価な機械をちりばめたハイテク化省エネ住宅は、

 年金生活になろうが、なんらかの事情で収入が厳しくなろうが、壊れたら交換しないと住めなくなるのだ。

 だからライフラインにハイテク機械を使う場合は、

 必ずその機械の交換費用を、その家に住まなくなるまで積み立て続けることが前提となるはず。

 

 日本の技術力の粋を集めて省エネ化住宅を選択肢の一つとするのは、悪いコトではない。

 ただ、ごく当然の事として、売る方はその良いところだけではなく、注意点も説明しましょうってだけの話。

 だけど、売っている皆さんはちゃんと説明しているのかしらん。

 全く聞こえてこないのだけど。。。

 

安心?過剰?
消費者保護