広告を見る時に気を付けなければいけないことの一つが、書き方の問題である。

 内容を表す方法、つまり書き方にはいくつもの種類がある。

 その中から自社の製品が一番良く見える書き方をするものだから、

 二つの製品カタログを並べても、そのまま比べられないことが多い。

 散々苦労して比較できるように揃えると、いったいどこが優れているのか解らないってことも珍しくない。

 広告のキャッチコピーを正確に理解するのも簡単なことではないのが実情。

 

 もう一つは、「書いてない」こと。

 今どきの事だから、書いてある内容は「ウソ」にならないように完璧な理論武装をしているはず。

 問題は、良くない印象を持つ事実は書かないってことにある。

 書けば売れ行きに響くし、かといってウソを書くのはもっと拙い。

 で、書かない、という結論になるのだろうか。

 

 たとえば人気のオール電○。

 光熱費のメリットばかりが聞こえてきて、機械の寿命も、機械の交換に掛かる費用も、

 家族数の変化に伴う光熱費のメリットの変動も、メンテの手間やコストにも触れない。

 (設置した後にしか貰えない取扱説明書には、1年に○回はアレコレ(←手間かかる)、

  ○年に一回は専門家のドウノコウノ(←金かかる)、と書いてある)

 だから、トータルコストや環境に対して良いのかどうかサッパリ解らない。

 

 寿命も交換費も一定ではないし、家族数の変化と言われても・・・ってのが 言い訳 理由なのだろうが、

 一般的な状況に対する参考値は出せるはず。

 役に立たない 定価はカタログに載っているのだし、機械の寿命想定をしていないなんて論外。

 平均家族像の把握は大手メーカーさんが一番得意とするところなのだから、

 それぐらいは用意するのが買い手の立場に立った商売であろう。

 そして、お客さんは、そういうことを知った上で買いたいハズ。

 

逆らえない
安心?過剰?