えらそうにイメージ戦略の怖さなどと書いているが、我ら設計屋もそんなに変わるモンじゃない。

 何か新しい言葉が出てくると、「なにそれ?」と興味をそそられる。

 

 「外断熱」という言葉を初めて聞いた時は、「なんじゃそら?」と興味津々。

 だが「なんとなく良よさそう」では技術屋としては失格なワケで、ともかく情報集めをすることになる。

 つまり、先進国の技術を学んできたメーカーさんや、大学の先生なんかが教える講習会に参加したり

 専門書を読んだりしたワケ。

 

 「コンクリート造の建物では、ナンタラカンタラ」フムフム!

 「鉄骨造の建物では、ド〜ノコ〜ノ」なるほど!

 「次の内容に移ります。」・・・え?木造は?というのが、結果。

 改めて木造の建物での外断熱の価値を問いただしたのだが

 「木造ではねぇ・・・。無意味ではないとは思いますが・・・。」とのご返事。

 専門書を見ても、他の構造と比べて、木造の外断熱だけ極端にページ数が少ない。

 

 結局、外断熱の本来の目的は、木造では大して効果を上げないとのことなのだ。

 ところが、「外断熱」で売り出しているメーカーさんはあるし、

 一流の建築家にも、外断熱をアピールしているヒトはいる。

 

 とまあ、このように専門家の間でも賛否両論あるのが、新しい技術の特徴。

 その内容を説明すると、読むのがイヤになる長さになるので割愛するが、

 ちゃんと理解して判断したいのであれば、双方の説明を聞くことが肝要。

 で、意見はどうあれ、一般の方々に説明することは設計屋の仕事。

 少なくとも、自分の考えをちゃんと説明できる相手を選ぶことは大切なことですヨ。

 

メンテフリー
設計料って:1