家の中は、照明器具・換気扇・エアコン・浴室暖房乾燥機etcと機械だらけ。

 それぞれの機械には、いくつもの能力設定があり、その中から選ぶことになるのだが・・・

 エアコンを例にとると、「木造10畳用」といった感じで、能力が表記してある。

 これを目安に買うしかないのが実情だが、この能力設定が、最近、過剰な気がしてならないのだ。

 つまり、必要以上の能力を買わされているのでは?という疑問を持つワケ。

 

 メーカーさんの立場から言うと、能力設定をするには、条件設定が要る。

 つまり、外気温が○度で、壁の断熱性能が○○の場合、部屋が暖まるまで何分掛かるかってヤツである。

 世の中には、色々なお客さんがいて、色々な家・色々な住まい方がある。

 条件とするのは、大半のヒトが納得する必要があることから、

 それぞれを、かなり厳しい状況のケースとせざるを得ない。

 この条件設定が、私が大半の人々にとって過剰能力なのでは、と考える理由である。

 

 例えば、浴室暖房乾燥機。

 ユニットバスのケースでは、浴室「だけ」を、設定温度に調整された実験室に置いて検証する。

 当然ながら、そんな家は無い訳で、大半の家は、少なくとも壁二面は室内に面しているし、

 外部に面する面だって、外壁材があって、且つ断熱材があるモノ。

 天井は、二階の部屋があるか、天井面に断熱材を入れるのが普通。

 

 あり得ない条件で実験し、「1坪のユニットバスには、この能力が必要!」となる。

 で、無駄を省く為、建物に合わせて選ぼうとすると、

 「当社としては保証できません」とのご返事になるワケである。

 こういうのを世間では脅迫という。

 メーカーさん、適正能力の考え方を、もうちょっとフレキシブルなものにしませんか?

 

空間・・・?
実験住宅?