ハウスメーカーに限らず、電機メーカーや建材メーカーなどの大手には、共通の特徴がある。
なんのことはない、無難な物しか作らないのだ。
大手であればあるほど、確実に利益を出せると考えられるものだけを商品化する。
つまりフロンティア・スピリッツってヤツがないのである。
大手だと、企業体力に長けているからチャレンジする元気がありそうな気がするのだが、
現代日本の場合、そうではないようである。
ホ○ダやソ○ーに代表される戦後の日本の企業は、この精神で世界に名を馳せたはずなのだが。
マンションやハウスメーカーの広告を見ていると、
「良いモノ」ではなく「売れるモノ」を作っているように感じてしまうのは私だけか。
一般の方々が理解しやすい範囲でしか、提案しないのは、住宅展示場に行けば解るってもの。
どの建物を見ても、少しだけ新しい提案がしてある。
我ら設計屋から見ると、「少ししかしていない」のだ。
家でも家電でも、アンケート結果から一般客の要望を読み取り、それに応える製品を作るらしいから、
逆に言うと、一般客の想像もしないような「さすがプロ!」というようなモノは出てこないってことか。
「家」は、どこまで行っても、いわゆる「モノ造り」である。
設計屋だけじゃなく、職人さんも、そして、お施主さんも大変な苦労をして成り立つモノ。
我らだって仕事でしているのだから、生活していけるだけの利益は上げなきゃいけない。
しかし、それだけじゃなく、良い物を作りたいやん、って心は一番大切だと思う。
・・・のだが、大手には期待できないようですな。