町を歩いていて、新しい家を建てているトコロに出くわすと、まあ、興味津々、見つめることになるのだが。
自分が見かける範囲ではあるが、構造材、つまり、柱・梁は殆ど外国産の木である。
たまに、日本の木を使っているのもあるにはあるが、「ギザ10」と変わらない、と思うぐらい少ない。
さて、外国産の木。
法的には、なんの問題もないのだが、家の持ち主さんが知っておくべき違いはある訳だ。
強度は、強かろうが弱かろうが、法律の基準であればよい。
問題は、法律が今まで本気でカバーしてこなかった耐久性、つまり「長持ち」である。
で、この耐久性。とある独立行政法人の出している資料に、様々な木の耐久性が載っている。
日本の木でも、耐久性の高い木から低い木まで様々だし、外国の木でも同じであるのは当然のこと。
だから、問題は日本の木か外国の木かではなく、何の木か?である。
見かける新築の家は、大半が「スプルース」という木。
あくまで個人的に見かける範囲ではあるが、
最近の柱はシールが貼ってあり、ご丁寧に木の名前が書いてあるので、解りやすい。
このスプルース、先ほどの資料によると、耐久性は「極小」(5段階評価の最低)。
日本の木の場合、ヒノキに比べるとスギは、耐久性が低いとされているが、
そのスギでも「中」(ちなみにヒノキは「大」)。
その「極小」に、地面に近い部分だけ薬をベタベタ塗って、「だから大丈夫」というのが今の家。
ちなみに、薬でシロアリは止められん、とは某大学のシロアリ研究者の弁。
ましてや、強い薬は、人間の方が病気になるから、と、使用禁止になったのだから、薬の効果は推して知るべし。
昔の家に比べて、断熱性も耐震性も良くなっている。
にも関わらず、家の骨組みである木は、40年前の家で使っていた木より長持ちしにくい、
とされている木が使われているのだ。
そういう材が使われるようになった理由はある訳で、
簡単に間違っていると言える事ではないことは重々承知だが、
性能は良いけど長持ちしないかもって作り方、自然に考えて変じゃないですか?
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