若気の至りで、ややこしい事務所名にしてしまった。
「どういう意味ですか?」「それはですねぇ。ウンヌンカンヌン・・・」と、話題の一つにでもなれば、などという魂胆もあったのだが、誰一人問うてくれないので(泣)、諦めて解説しておく。

『Man-Machine Interface(マン-マシーン・インターフェイス)』という言葉がある。

機械というシロモノ、ドンドン複雑になっていくが、それが私のような素人でも使えるのは、インターフェイスがあるからである。で、「インターフェイスとは、なんぞや?」ってことになるのだが、そこがミソ。
一番理解しやすいのは、パソコンかと思う。

パソコンというもの、昔はC言語やフォートランなど、いわゆる機械言語が解らないことにはどうしようもなかったのだが、マッキントッシュ社が「サルでも使える」というコンセプトで画期的なインターフェイスを作った。ややこしい機械言語など憶えずとも、マウスでクリック!で操作ができるようになったのである。
そしてマイクロソフトがまねをして追随して、ウインドウズを作成。爆発的大ヒットで、パソコンが身近なものになった。

斯様にインターフェイスというのは、とかく重要な存在である。パソコンのみならず、機械が使いやすいかどうかは、インターフェイスが使いやすいデザインになっているかどうか、なのである。

人と機械をつなぐ接点、それが、マン-マシーン・インターフェイスなのだ。

建築もご多分に漏れず、複雑の一歩を辿っており、とてもじゃないが素人さんが的確に判断出来る状態とは思えない。設計事務所というのは、その難解な建築と素人さんをつなぐ存在であると思い、この言葉をアレンジした。

ちなみにArc(アーク)は、Architecture(アーキテクチャー:建築)の略。